栗駒山 難易度:☆☆☆☆

須川温泉(20分)名残ヶ原(80分)昭和湖(40分)秣岳分岐(25分)山頂(15分)東栗駒山分岐(30分)笊森避難小屋(10分)分岐(水場)10分(産沼)(40分)名残ヶ原(賽の硯経由25分)栗駒山荘

 

須川温泉から登り始めてからすぐ、紅葉の向こうに鳥海山が見える

名残ヶ原から赤に染まる栗駒山

分岐点から産沼方面。見事な紅葉

昭和湖。白い水が火山であることを教えてくれる

栗駒山斜面の紅葉。

山頂から栗駒山を見下ろす。赤がとてもきれい。

産沼の紅葉。池に映る紅葉が見事だ。

賽の硯付近の紅葉。斜面に一面の紅葉と右側は地獄谷に雰囲気が感じられる。

 

前日に天気予報が晴れで、栗駒山の紅葉が見ごろという情報を得たので、有給をとって急遽遠征することにした。去年までは朝一の新幹線で行けばバスに乗り継いで日帰りができたが、今年からは一ノ関駅発7:30になってしまい(ちなみにGW、夏休み、10月の二週間以外は土日祝のみ運行となりました。詳しくは岩手県交通のHPを)、東京から日帰りで行くには夜行高速バスを利用するしかなくなりました。平日だったので前沢、水沢経由花巻行きのバスに空席があったのですぐに予約しました。とりあえず水沢駅まで予約。前沢の方が一ノ関に近いのですが、水沢なら早朝でも食料をゲットできると思い、水沢駅まで予約しました。でも、見事に期待は裏切られ、駅周辺には開いている店は一軒もなく、仕方なく1時間キオスクが開くまで待合所で休憩するはめになりました。一ノ関までは電車で20分。朝食を購入してバスに乗り込み須川温泉までは1時間30分ほどのバス旅です。バスは平日なのに10人くらい乗っていました。やっぱり紅葉のシーズンなんだなという感じです。早朝はガスっていたのですが、厳美渓を過ぎる頃には霧も晴れて快晴になりました。

 

須川高原温泉に到着後はすぐに出発。ちょっと登り振り返ると紅葉のむこうに鳥海山が見られた。紅葉も見ごろで写真を撮りながら進んだ。それにしてもここの紅葉は鮮やかだ。写真を撮っていたらコースタイムの倍の時間がかかって名残が原に到着。ここからは視界が開けて紅葉の先に栗駒山が正面に見えた。逆光だったのが写真を撮るにはちょっと残念。名残ヶ原の木道が終わると、ここから紅葉のトンネルの中、登りが始まる。周りもすべて紅葉していて見事だった。空にはヘリコプターが撮影のため飛んでいた。30分ほどで昭和湖に到着。白い湖を眺めながら休憩。団体を含めてたくさんの人が休憩していた。雲が出始めたのですぐに出発。ちょっと急な坂を登ると見晴らしが良くなる。ここからは栗駒山の紅葉斜面を眺めながらの緩やかな登りだ。すばらしい紅葉を眺めていると難なく分岐点に到着。雲がかなり出ていたが、晴れていた。ここからの登りは紅葉を見下ろしながら進む。いわかがみ平方向は真っ赤。須川方面は赤や黄の向こうに昭和湖や須川湖を望める。25分ほどで頂上。

 

いわかがみ平を見下ろしながらの昼食。真っ赤に染まった斜面は見事だった。40分ほど休憩して秣岳方面に行こうと思ったが、結局、東栗駒山方面に向かった。5分ほどで東栗駒コースとの分岐につくが、いわかがみ平方面が見事だったので20分ほどくだり、紅葉見物をした。一面見渡す限り、鮮やかな赤いじゅうたんのようですばらしい。こちら側は平日のバス便がないのが残念。時間の制限もあるのでしばらく下って紅葉見物をしたあとはまた分岐点まで登り東栗駒方面に向かった。

 

途中、東栗駒山まで往復してこようと思ったが、雲がでてきていたのであきらめ、かわりに笊森非難小屋見物に行った。非難小屋は建て替えられたばかりでとてもきれいだ。トイレも簡易水洗で秋田駒の阿弥陀池非難小屋と同じくらいきれいだ。主要コースから外れているので人が少なく静かだ。ここからも一面、紅葉が見られて気持ちいい。ここからは産沼方面に向かった。分岐点のところで湧き水があり、のどを潤した。元気になって産沼へ。紅葉が映る静かな沼をゆっくり眺めた。ここからは名残が原に向かって下っていく。見晴らしは悪いが紅葉のトンネルをずっと進む感じだ。途中川を渡るとまもなく名残が原へ。

 

帰りは賽の硯を通った。こちらは地獄谷という感じの風景だった。剣岳の斜面に彩られた紅葉がきれいだった。駐車場に戻り、どこの温泉に入ろうが迷ったが、結局体も洗いたいので栗駒山荘にした。ここの露天風呂からの景色はすばらしい。一面の紅葉を露天風呂から見ることができる。お湯も硫黄泉で体が温まる。

 

紅葉よし、温泉よしで一日楽しめた。東京からはとても遠いが、一見の価値がある紅葉だ。ヘリコプターや業務用ビデオカメラなどを持った人たちがいたが、天気がよく一番の見ごろだったようだ。